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2006年4月27日 (木)

青葉公園の野鳥

Aobapark060426  青葉公園は、千歳市内の南東部に位置し、約102ヘクタールの面積に多数の運動施設が整備され、市街地に接している総合公園であるにもかかわらず、支笏湖からの森林地帯がつながっていることもあり、比較的自然林が保たれ、年間を通して様々な野生の動植物を見ることができます。

 千歳市に越して約10年になりますが、特に野鳥を通して、季節ごとの表情を楽しんでいます。
しかし、温暖化や人間社会の影響等により、年々北海道では夏鳥とされていたものが越冬する種が増え、逆に減った冬鳥もあり、渡る先の営巣地や越冬地などの環境の変化による影響があるのかと、万年初心者の鳥見人の道楽として、数年に渡って記録をとってみたいと思いました。
 まだまだ記録としては3年目ですし、この10年で私が確認したものは約80種(千歳市内では約110種)ですが、青葉公園の紹介を中心にまとめてみます。

 青葉公園といってもママチ川や千歳川の公園に接している部分をも含めていますが、そのため樹木は広葉樹も針葉樹もあり、市街地に近く、公園自体が高台となっていて、また、千歳市の地理的特徴で、春と秋の渡りには中継地にもなり、年間を通して多くの野鳥が見られます。それでも中心は、森林の野鳥になると思いますので、一番良い時期は4月中旬~5月中旬です。図書館前の駐車場に着いたとたんにクロツグミ、アオジ、オオルリ等の澄んだ歌声が聞こえてきます。歌声に押されるように少し中に入ると、アカハラ、コムクドリや青葉公園に多いと言われているキビタキが見られ、千歳川河畔に降りれば、キセキレイやカワセミに出会えます。

 逆に、-20度になる厳冬期には、カラ類やキツツキ類が中心になりますが、キレンジャクやヒレンジャク、クマゲラにも出会えるかもしれませんし、上空をオジロワシが舞っていることもあります。千歳川には、マガモの他にキンクロハジロ、ホオジロガモ、カワアイサ、ミコアイサ、ヤマセミなどが見られます。

 春と秋は、渡りの途中のシロハラ、エゾビタキ等に出会える可能性があり、上空をねぐらと餌場の往復をするオオハクチョウ、ヒシクイ等が見られるというように、真夏の緑の生い茂る頃以外は、1年を通して野鳥を楽しめます。

 それらの野鳥の増減を限定できる資料はありませんが、ここ1~2年、全国で冬鳥の減少が言われていますが、青葉公園でもその傾向があり、本道より北の営巣地の暖冬で餌が困らないため、渡りが少ない、ということも考えられるのではないでしょうか。本来は夏鳥として本州へ渡るアオジやホオジロ等の越冬が青葉公園でも確認されるようになってきたのですから、可能性はあると思います。その他、以前は広範囲に生息していたのに、環境の変化等によって、今は狭い範囲にしか生息していない生き物のことを遺存種(残存種)と呼ぶのですが、野鳥の世界でもクロジ等で見られ、人為的影響で今後も増えることを心配する方もおられますが、道内で見られる野鳥の種類が増えることが本当にいいことなのか、それは「昔は青葉公園でも見られたが今は見ない」ということにもつながるかもしれないと、心配しつつ、敏感に変化を感じられたらと思います。最後には人間に戻ってくるのですから。
これは、千歳の自然保護協会機関誌「野原通信」vol28に投稿させていただいた記事です。

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