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2005年12月31日 (土)

自然力

tokachiheiya051231 この風景が私が見たことがある中では、十勝平野らしさを表しているようで大好きな風景の一つです。
なだらかな広大な畑作地帯がどこまでも広がり、その先には人を寄せ付けない厳しさによって守られてきた日高山脈があります。

小学生の頃、十勝平野を見て研修で本州から来ていた先生が広大さにビックリしていたという話を聞いて、少し違和感を覚えました。
「広大」というイメージは、それとは違う地域の風景を想像し、十勝ではあまりそう思っていなかったのです。
それは、防風林としての松で畑が区切られ、「見渡す限りの景色」とはちょっと違う、と思っていたからだと思います。
その後、経済性が重視されたのか、防風林も伐採されてきて、昔に比べるとここからの風景も「見渡す限りの風景」に近づいています。
しかし、それは喜ばしいことではないのかもしれません。
boufuusaku051231 「防風林に代わって」と言うことではないのかもしれませんが、道路の脇には風よけ、雪よけの金属製の板が並ぶようになってきました。

年末に起きたJR東日本、羽越線での脱線事故は、本当に悲惨な出来事でしたし、自分が列車に乗っているときの気持ちを思うと、「もう少しで帰れる」という嬉しさや、逆に出かけるときも新しい出会いへの期待が一杯で乗っていたのだろうと思うと、亡くなられた方々やそのご家族の方々は無念だったのだろうと思います。
事故原因は横風のようですが、マスコミのコメントを聞いていて今でも印象に残るものがありました。
それは、「昔は鉄道林も多かったが・・・」という話しで、線路脇の林は防音などの環境への配慮だと思っていたのですが、防風林の役目を果たしていたのかもしれません。

昔からの風景でなくなったものの中には、身近に自然があることで人間の命も守られていたのに、それが無くなり、人工物ではなかなか自然の役目を完全に果たすことが出来ていない、そんなものが他にもたくさんあるのかもしれません。

もうすぐ2005年も終わります。
「昔ながらの良いものが失われてきた」というと、ちょっと違う方向に話が言ってしまう危険もありますが、そう言うもの(昔ながらの良いもの)を排除してきたツケが出てきた1年だったのかもしれません。
ここまで書いて、数年前、「エネルギー問題」の講演を聴いて、その時「目からウロコ」と思った話を思い出しましたが、その話はHP「自然観察メモ」に残っていますが、改めていつか取り上げるとして、「自然環境の力」が本当はもっと違うところでも役に立っていたのかもしれません。
2006年はその再発見の年になったらいいなぁ、と思いつつ、良いお年をお迎え下さい。

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